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ここでは、災害対策における蓄電池の使用についてまとめました。災害対策として適する・適さない蓄電池のほか、蓄電池のみで電気を使用できる時間も紹介しています。
災害対策として蓄電池を導入したい場合、電力容量には注意しておく必要があります。電力容量の少ない蓄電池では、あっという間に充電がなくなってしまう可能性があるからです。
たとえば災害によって停電した時、どれくらいの電化製品を使用するでしょうか?冷蔵庫や充電式のライト、エアコンのほか、安否確認や情報収集のためのパソコンやスマートフォンなど、複数の電化製品を使うことが想定されます。電池容量の少ない蓄電池では、電気の復旧前に充電がなくなってしまうかもしれません。
災害対策として蓄電池を導入する場合は、少なくとも700wh以上の容量がある蓄電池がおすすめ。1,000whある蓄電池なら、節電次第で数日間はもつでしょう。
AC充電しかできないタイプは災害対策として適していません。蓄電池を使用するためには充電しなければなりませんが、AC充電は停電時にできないからです。
そのため、ソーラー充電にも対応している蓄電池を選びましょう。充電がなくなってしまえば蓄電池は役割を果たせません。ソーラー充電できるタイプなら、太陽光のある時間帯に充電をためることができます。災害対策として蓄電池を導入する場合はAC充電のみの製品は避け、ソーラー充電も可能な製品を選びましょう。
また、持ち運びができるタイプなら、避難所へもっていくこともできます。在宅避難の場合は大容量の定置型蓄電池が役立ちますが、蓄電池を持ち運びたい場合はポータブル蓄電池を用意しておくのがおすすめです。
出力ポートの種類が少ない・端子の数が少ない蓄電池も災害対策としては適していません。たとえばUSBのみ・AC出力のみといった蓄電池では、使用できない電化製品がでてしまうでしょう。
災害対策として蓄電池を導入する場合は、スマートフォンの充電ができるUSB、多くの家電を動かせるAC出力、DC出力が備わっているタイプがおすすめです。また、端子の数が少ないと稼動できる電化製品が限られてしまいます。少なくともUSBは3口以上、AC出力に関しても複数口のある蓄電池を選びましょう。
蓄電池には「特定負荷型」と「全負荷型」があり、それぞれ特徴が異なります。同じ容量でも使用できる時間が異なるため、用途や希望に合った製品を選ぶことが大切です。
特定負荷型の蓄電池は、「指定した一部の家電のみに電力を供給する」ものです。たとえば停電時に必要な冷蔵庫や照明、携帯充電器などの使用だけに限定することが可能。ムダな電力を使わないため、全負荷型よりも長く使えるのが特徴です。
全負荷型の蓄電池は「エリアを特定せずに電力を供給する」もの。住宅全域で自由に電化製品を使えるため普段通りの生活ができますが、蓄電池の充電がなくなるスピードが早いのが特徴。エアコンやIH機器の稼働もできますが、蓄電池を1日でも長く使いたい場合は特定負荷型がおすすめです。
たとえば特定負荷型の5kWh蓄電池の場合、
上記を1日で使用した場合、約3日分の電力を賄うことができます。
一方全負荷型の5kWh蓄電池の場合では、
上記を1日で使用すると約1.3日しかもちません。全負荷型ではエアコンや炊飯器の使用が可能ですが、停電が長期間にわたる場合は特定負荷型がおすすめです。
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