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メーカーの選び方

蓄電池のメーカーや製品の選び方のポイントについて解説しています。

蓄電池のメーカー・製品はどうやって選ぶ?

蓄電池は、国内外のさまざまなメーカーが製品を開発・販売しています。この中から、最適なものを選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。各メーカー・製品の注目するべきポイントをまとめてみました。

蓄電できる容量はどれくらい?

まずチェックしたいのは、蓄電池に貯めておける電気の量です。製品のグレードごとに蓄電できる量が違います。必要な蓄電容量は、蓄電池に求めるものによって変わってきます。たとえば、停電時にもしっかり電気を使えるように対策したい場合は、容量が大きい製品を選ぶといいでしょう。停電対策が最小限でいい場合は、それほど大きいものを選ぶ必要はありません。

容量が大きくなるほど価格が上がるので、自分に必要な容量を見極めて背品を選ぶことが大切です。

電池の寿命・充電できる回数は?

蓄電池には寿命があります。年数で表示されていることもあれば、充電できるサイクル数で示されることもあります。価格の安い蓄電池は、この寿命が短い可能性があります。ただ値段だけで決めるのではなく、どれくらい長持ちするのかチェックしておくことも大切です。

蓄電池のサイズが設置スペースに合っているか

蓄電池は、製品によってサイズが変わります。屋外設置の場合、スペースが限られていることも。設置するスペースに収まるものを選びましょう。スペースが小さい場合は、選べる製品が限られてきます。また、製品によっては屋内置き限定のものもあるので注意が必要です。

太陽光発電のパワコンの寿命との兼ね合い

太陽光発電システムには、「パワコン」と呼ばれる部品があります。これは10〜15年が寿命と言われていますが、既に太陽光発電システムを導入している場合はパワコンの寿命をチェックしましょう。

蓄電池を併用する場合、太陽光発電と蓄電池それぞれにパワコンが必要で、合計2台のパワコンを使うことになります。ところが、現在は太陽光発電と蓄電池の電力変換を1台でまかなえる製品もあります。

したがって、太陽光発電のパワコンの交換時期が迫っているなら、1台で2台分の機能があるハイブリッド型のパワコンを選ぶ方がいい可能性があります。

パワコンを最新のものにすることで、太陽光発電の発電効率が向上することも。既に太陽光発電を使用されているなら、必ずチェックしておきましょう。

蓄電池の主要メーカー

京セラ

容量やサイズでまんべんなく、自然環境に強い蓄電池を取り揃えています。京セラの蓄電池への取り組みは早く、そのノウハウを生かした販売を行っています。

代表的な蓄電池製品「Enerezza」

蓄電池容量を選べる「Enerezza(エネレッツァ)」には、定格容量5.0kWh、10.0kWh、15.0kWhを用意。クレイ型リチウムイオン蓄電池を採用しており、製造プロセスの簡易化による低コスト化を実現しています。

シャープ

ハイブリッド型蓄電池の「クラウド蓄電池システム」をラインナップ。「単機能型蓄電池」の取り扱いはないもの、容量の細かい蓄電池を3種類設定しており選択肢が多いのが特徴です。

代表的な蓄電池製品「クラウド蓄電池システム」

シャープの蓄電池といえば「クラウド蓄電池システム」。長寿命設計なうえ、短時間で満充電が可能。クラウド上のHEMSサービス(COCORO ENERGY)と連携すればAIが制御を行い、自家消費率アップを実現してくれます。

ニチコン

老舗メーカーの1つ・ニチコン。ニチコンの蓄電池は種類が豊富。単機能蓄電池やハイブリッド蓄電池、トライブリッド蓄電池、ポータブル型蓄電池など幅広く取り扱っています。

代表的な蓄電池製品「トライブリッド蓄電システム」

電気の自給自足を実現したい方におすすめの「ハイブリッド蓄電システム」。太陽光発電・蓄電池・電気自動車の充電のすべてを1台で賄えます。蓄電池ユニットの容量は豊富な種類を揃えているうえ、後から増設することも可能です。

パナソニック

パナソニックといえば業界初の「創蓄連携システム」が有名。ハイブリッド型蓄電池の先駆けともいわれており、太陽光発電と蓄電池の連携を可能にしました。目的に合わせて選べる製品ラインナップも魅力的。

代表的な蓄電池製品「創蓄連携システム」

「創蓄連携システム」はパワーステーションを活用した「電気をつくる」「貯める」の連携を可能にしました。2つのパワーステーションを一体化しており、電気の変換ロスを改善。日中は太陽光発電を利用して夜や曇りの日は蓄電池を活用し、光熱費削減を実現してくれます。

オムロン

コンパクト設計の蓄電池を開発しており、太陽光発電のパワーコンディショナーには定評があります。「マルチ蓄電プラットフォーム KPBP-Aシリーズ」ではコンパクトながらも16.4kWhの大容量を実現。住宅・産業共用可能なフレキシブル蓄電システムも開発しています。

代表的な蓄電池製品「マルチ蓄電プラットフォーム KPBP-Aシリーズ」

2020年10月に発売が開始された「マルチ蓄電プラットフォーム KPBP-Aシリーズ」。システムを選ぶことができ、1つのプラットフォームで単機能蓄電システムやハイブリッド蓄電システム、全負荷対応型ハイブリッド蓄電システムを選択できます。

伊藤忠商事

単機能型蓄電池で広く知られており、スマートスターシリーズを導入している家庭も多いはず。2021年3月に発表された「スマートスター3」では13.16kWhの大容量・最大5.5kVAの高出力を実現しているうえ、電気自動車への充電も可能にしています。

代表的な蓄電池製品「スマートスターL」

伊藤忠商事が販売する「スマートスターL」は人工知能を活用した蓄電池システムです。AIが気象の変化に合わせて充放電を管理しており、学習した生活パターンによってコントロールが可能。太陽光発電が不足している場合は電気が必要な時間に合わせて電気を購入してくれます。

テスラ

アメリカに本社を置くテスラ。日本では2020年春より「Powerwall」の設置を開始しました。高スペックを実現しながらも低価格であることが評価され、国内でもシェアされ始めています。

代表的な蓄電池製品「Powerwall」

テスラの蓄電池「Powerwall」は、13.5kWhの大容量と最大7kWの出力というスペックをもちながらも低価格を実現しています。アプリを使って発電量や消費量をチェックすることもできます。停電時には自動で電力を供給可能。

村田製作所

世界トップクラスの電子部品メーカー。リサイクル可能なリチウムイオン電池を搭載した一般住宅向け蓄電池「All-in-One蓄電池システム」「HVDC蓄電池ユニット」の二種類がラインナップされており、どちらも標準15年保証付きで安心して使用することができます。

代表的な蓄電池製品「All-in-One蓄電池システム」

「All-in-One蓄電池システム」は蓄蓄電池とパワーコンディショナが一体化されており、ご家庭の太陽光発電システムに組み込む際の手間が少ないのが特徴。5.5kW/3.5kWhと4.0kW/2.3kWhの用意されている他、「自動運転」「夜間充電優先」「自家消費優先」「備蓄優先」という4つの運転コースの切り替えが可能です。

Looop

再生可能エネルギーを「発電から供給まで」一貫して手掛ける電力会社。蓄電池の製造だけでなく電力事業そのものを手がけることで、太陽光発電・蓄電池・ハイブリッド給湯器・お得な電気料金プランという4つの組み合わせによる、光熱費の大幅削減も可能となっています。

代表的な蓄電池製品「Looopでんち」

「Looopでんち」は全て国内製造、安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しています。自社開発されたAI機能による効率的な充放電&売買電の最適化、ハイブリッドパワーコンディショナによる省スペース化、10年の無償保証など、多くの導入メリットがあります。

ネクストエナジー・アンド・リソース

太陽光発電を中⼼とする⾃然エネルギーの普及を通じて、永続可能な社会の実現を目指すネクストエナジー。従来のメガソーラーのような広大な土地ではなく、屋根上・駐車場・壁面・空き地といったスペースの有効活用による「自家消費型太陽光発電システム」を提唱しています。

代表的な蓄電池製品「iedenchi」

住宅用蓄電システムiedenchiには、10.24kWh+ハイブリッドパワーコンディショナ搭載の「iedenchi-Hybrid」、9.8kWh+AI機能を搭載した「iedenchi-NX」、大容量13.16kWhで電気自動車への充電も可能な「iedenchi-NX Premium」という三種類が用意されています。

スマートソーラー

メガソーラー、スマートシティ、スマートハウス、保守メンテナンスといった、あらゆる太陽光発電事業を手がけるスマートソーラー。新築・既築の戸建て住宅向けに、蓄電池付き太陽光発電設備「ソーラー蓄電システム」および電気代より安くなる「ホームメイド発電ZEROプラン」を展開しています。

代表的な蓄電池製品「スマート蓄電システム」

大容量・高性能・低価格をコンセプトに、構想に10年・開発に3年を費やした「スマート蓄電システム」。ハイブリッド・システムとストレージ・システムの2タイプがあります。発火しないリチウムイオン電池使用、標準10年保証、2重の防錆処理など、安心して長く使用できるのが特徴です。

エリーパワー

大型リチウムイオン電池の普及を目指す蓄電池・蓄電システムの専業メーカーです。全負荷型ハイブリッド蓄電システム、可搬型蓄電システム、屋内壁掛蓄電システム、汎用型産業用蓄電システムなど、あらゆるタイプの蓄電システムを製造・販売しています。

代表的な蓄電池製品「POWER YIILE 3」

エリーパワーが2010年に初めて発売した室内用可搬型蓄電システムの3代目モデル。蓄電容量は従来機と同じ2.5kWhながら約20%の小型&軽量化を実現。太陽光パネルから直接充電ができる他、クラウドサービスによってスマートフォンやタブレットから蓄電率や電力履歴を随時チェックできます。

メーカー・製品選びも重要だけど、
大切なのは業者選び

以上、蓄電池のメーカーや製品選びで注目したいポイントを解説してきました。これらのポイントを見ながら製品を選ぶわけですが、それ以上に重要なのは蓄電池を購入・設置依頼をする業者。業者の質が高ければ、製品選びで適切なアドバイスを受けることができ、サポート面でも安心です。

自社施工で責任もって蓄電池運用をサポートしてくれる、太陽光発電専門の業者に相談することをおすすめします。素人ではチェックしきれない製品のスペックや、ライフスタイル・目的に最適な製品選びで力になってくれることでしょう。

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