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蓄電池の装置は、家電と同様に、メーカーや機種、性能、販売店によって価格に差があります。蓄電池の性能とは、主に蓄電容量です。また、工事を依頼する業者ごとに工事費用が異なります。
蓄電池の初期費用は、「購入費用」と「工事費用」の2つに分けて考えると検討しやすくなるでしょう。購入費用は、メーカー・機種・性能などにより差が大きくなります。50万円~140万円くらいが一般的な相場です。
工事費用は、蓄電池の設置にあたっての施工料金ですが、設置場所の調査や基礎工事、配線など、必要な施工内容や現場の状況によっても違いが発生します。一般的な相場としては20~30万円を考えておくといいでしょう。
蓄電池の初期費用は、全体で80~160万円程度と考えられます。
蓄電池を設置する際は、メーカーや施工業者が実際に足を運び現地調査が実施されます。調査費用は工事費用に含まれるのが一般的です。蓄電池を設置する場所は、消防法により基準が決められているため、適合するかどうかを調査しなければいけません。家庭用の蓄電池の場合、産業用と比較すると容量は小さいため、発火や爆発などの危険はあまりありませんが、安全基準が設けられており、適合しなければいけないことは覚えておくといいでしょう。
蓄電池は、室内に設置するケースと屋外に設置するケースがあります。屋外に設置する場合に必要なのが基礎工事です。水平に設置でき、転倒や浸水を防止するため、コンクリートで土台を作ります。基礎工事の内容は、設置する蓄電池によっても異なり、しっかりとした工事が必要なケースとエアコンの室外機を乗せる程度の簡易的な基礎作りでも問題ないケースがあるため、業者に確認するといいでしょう。簡易基礎で設置できる蓄電池は、シャープ・パナソニック・京セラ・ニチコンなどから出ています。
設置場所の基礎が固まったら、蓄電池の取り付けを行います。蓄電池本体を基礎や壁面に固定。その後、パワーコンディショナー・コンバータ・分電盤などの必要機器と接続します。このとき必要なのが配線工事です。また、太陽光発電設備も導入する場合は、太陽光発電設備と蓄電池の双方に、パワーコンディショナーを接続しなければいけません。
蓄電池が設置できたからといってすぐに使えるわけではありません。蓄電池の動作モードなど、機器の設定が必要です。付属のコントローラーで、太陽光発電の売電を優先するモード、蓄電池への充電を優先するモードなどを選び、設定します。停電時に備えて常時蓄電しておく量もこのときに設定しておきましょう。災害時も電気を使える安心感が得られます。機器の設定をしながら、不具合が起きたときの対処方法を確認しておくといいでしょう。設定が完了したら、蓄電池が正常に動作するか確認します。
自治体によっては、蓄電池を設置すると補助金がもらえる制度が用意されています。現在、長崎県からの蓄電池への補助金制度はありません。
太陽光発電で発電した電気は、電力会社が買い取りします。「固定価格買取制度(FIT)」により国が保証しているため、売電価格は毎年固定です。2022年度の売電価格は、10kW未満:17円/kWh、10~50kW未満:11円/kWh、50~250kW未満:10円/kWhです。2021年度は、10kW未満19円/kWhでした。毎年減額となっています。
九州にある蓄電池設置業者の中から、余計な中間マージンが発生せずアフターメンテナンスなども迅速な「自社施工」で、且つ太陽光発電に関することならなんでも知っている「太陽光発電専門」の業者を、創業年数の長い順に3社紹介します。(2021年2月時点)