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容量決定のポイント

蓄電池の容量とはなにか、どんなポイントを考慮して容量の決定をするべきかなどを解説します。

蓄電池の容量とは?

蓄電池の容量とは、バッテリーの容量です。蓄電池には定格容量と実効容量があり、定格容量は蓄電池自体の容量を意味しています。一方実効容量とは、実際に使用できる電気量のことです。

蓄電池は過放電や過充電を防ぐため少し余裕を残して使用するよう制御されており、「実際に蓄電池がどのくらいの電気量を貯められるのか?」を知りたい場合には実効容量を参考にすると良いでしょう。

また、蓄電器の容量はkWh(キロワットアワー)で表され、数値が大きいほどたくさんの電気を貯められます。ただし容量の大きさに比例して価格も高くなるうえ、必要以上に大きい容量を導入しても使いこなせない可能性があります。

発電量で考えるのが〇

蓄電池の容量を決めるとき、太陽光パネルの発電量を考慮すると良いでしょう。
停電時のためだけに蓄電池を導入している場合もありますが、せっかく蓄電池を導入するのなら太陽光発電との併用でお得に活用したいもの。

たとえば自宅に導入する(している)太陽光パネルが1日に12kWh発電できる場合、日中に4kWhほど消費することを考慮すると約8kWh蓄電できることになります。そのため蓄電池の容量は8kWh程度が適切。太陽光パネルで発電した分を蓄電しておき夜間に使いたい場合は、7kWh程度の実効容量がある蓄電池の導入が適切でしょう。

つまり自宅の太陽光パネルの発電量を鑑みたうえで、蓄電池の容量を決定する必要があるのです。

家庭で消費する電気量の目安

家庭で消費する電気量はどのくらいでしょうか?使用する電化製品等によって1時間あたりの消費電力量が異なります。

上記が1時間あたりで消費する目安となります。

たとえば停電時に冷蔵庫と照明、テレビ、エアコンだけは稼働させていたい場合、1時間に816W(約0.8kWh)の電気を消費します。4.0kWhの蓄電池であれば5時間ほど停電をしのげますね。
なお、首都圏における1日の電力消費量は一戸建ての家庭で1日に13kWh(最大18kWh)程度、集合住宅では1日に8.6kWh(最大11.4kWh)程度といわれています。

容量と出力の違い

蓄電池の容量とは「蓄電池にどれくらいの電気量を貯められるか」を表すものです。一方、出力は「一度にどれくらいの電気量を出せるか」というもの。蓄電池のパワーといってもいいでしょう。

出力が大きいほど一度に使用できる電気量が大きくなるため、より多くの電化製品を同時に稼働することができます。エアコンやテレビなどを同時に稼働させたい場合、出力の大きい蓄電池を選ぶことがおすすめです。

容量以外に考慮すべき項目

蓄電池の選定時には自宅や用途に合っているか、長く使えそうかなどを確認しておく必要があります。「容量」のほかに「出力」や寿命に大きく影響する「使用可能サイクル」、「保証期間や内容」などのポイントをチェックしましょう。

用途に応じた容量の製品を設置すべき

蓄電池を導入する目的には、「太陽光発電によって得た電気を有効利用したい」「料金の安い深夜に電気を貯めておき、日中に利用したい」「停電などの非常時に備えたい」などがあるでしょう。

たとえば太陽光発電と併用して蓄電池を活用したい場合、発電量から蓄電池の容量を選ぶのがおすすめです。蓄電池に貯めておいた電気を日中に使用したい場合は、貯めておきたい電気量などを考慮しましょう。

また、停電時の使用目的の場合は停電時に必要となる電気量を計算し、見合った容量の蓄電池を選びましょう。

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