公開日: |更新日:
日照時間が長く、太陽光発電システムとの相性が抜群な九州地方は、蓄電池の普及率が非常に高いです。経済産業省による全国を対象とした太陽光発電システムの普及率の調査では、上位4位までを九州エリアが独占。その中でも佐賀県はトップクラスの普及率を誇ります。
具体的に、2009年にスタートした国の補助金制度申請件数では、佐賀県からはトータルで約12,000件の申請がありました。この比率は全国平均の2.5倍の多さとなっており、現在でもかなりのスピードで普及が進んでいます。
しかし、佐賀は九州エリアの中ではそこまで快晴日数が多い県ではありません。それでも蓄電池や太陽光発電システムが拡大したのは、行政による懸命な働きかけがあったからでしょう。実際に、佐賀県民を対象とした「新エネルギーに関するアンケート」では、太陽光発電をはじめとした新エネルギーについて約90%の人が認識しているという結果に。「まずは見て知ってもらいたい」という推進計画の賜物といえるでしょう。
佐賀県では、県が所有する「吉野ヶ里ニュー・テクノパーク」の跡地に、太陽光発電を象徴する施設である「吉野ヶ里メガソーラー」を建設。
メガソーラーとは、一般家庭300世帯分が十分に生活できる出力1,000㎾以上の電力を供給できる太陽光発電所のことです。設置には広大な土地が必要となるうえ天候によって発電量が左右されるものの、二酸化炭素が出ない再生可能エネルギーとして普及拡大が期待させています。また、シンプルな構造をしているため建設期間が短く、スピーディーに普及を図ることができるのもポイントです。
このメガソーラーによる推定発電量は約1,285万㎞h/年で、事業期間は国の固定価格買取期間である20年を想定しています。
2022年8月現在、佐賀県における住宅用太陽光発電システム・蓄電池の設置に関する補助金が確認されていません。しかし、佐賀県は10年連続で太陽光発電や蓄電池の普及率全国1位を獲得しているうえ、新エネルギーのさらなる普及を目標に推進計画を実行しています。
日射量や日照時間が多いエリアではないものの、住宅戸数は多く、県民のほとんどが太陽光発電システムや蓄電池に対して興味関心を持っているのもポイントです。また、雨天や降雪量の多い北海道や東北地方と比較して日射量や日照時間が長いエリアであるため、蓄電池を設置するのに最適な環境だと言えます。
行政は2030年までにエネルギーを原因とした二酸化炭素排出量を、2013年度比より30%削減する計画を立てており、今後さらに県を挙げた再生可能エネルギーの拡大化を進めていく予定です。
九州にある蓄電池設置業者の中から、余計な中間マージンが発生せずアフターメンテナンスなども迅速な「自社施工」で、且つ太陽光発電に関することならなんでも知っている「太陽光発電専門」の業者を、創業年数の長い順に3社紹介します。(2021年2月時点)