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蓄電池の点検・メンテナンスについて

蓄電池は点検やメンテナンスの必要がある?

太陽光発電設備と同時に設置されることの多い蓄電池設備は機械設備であり、定期的な点検やメンテナンスによって機能を維持しつつ、異常の有無について早期に発見することは日々の安全管理として重要です。また、一般的に蓄電池にはリチウムイオン電池などの電池システムが採用されていますが、リチウムイオン電池には経年劣化や衝撃といった原因によって火災や事故のリスクが増大するというデメリットもあります。そのため、蓄電池設備の機能を安定的に維持させる目的だけでなく、火災リスクや事故リスクを軽減して万一に備えるためにも、やはり積極的な定期点検やリスクマネジメントの意識が不可欠です。

なお、具体的な点検・メンテナンスのポイントとしては以下のような点に注意してください。

最低でも10年に1回程度はメンテナンスを

大規模な蓄電池については定期的な点検が法的に義務づけられており、外観点検やメーター類については短いもので2週間~1ヶ月ごとに点検しなければなりません。

また、規制対象に含まれない規模の家庭用蓄電池であっても、最低でも10年に1回は専門家による点検・メンテナンスを実施するようにしましょう。なお、あくまでも10年に1回は目安であり、例えば台風や強風によって何かが蓄電池や周辺設備にぶつかったり、その他に何かしらの異常や不具合を感じたりした際は、設置期間に関係なく蓄電池の現状についてチェックすることも大切です。

点検お知らせ機能を搭載している蓄電池もある

蓄電池や関連設備の中には、点検お知らせ機能などの安全対策機能を搭載しているものもあります。異常を検知したり、メンテナンスを必要としたりした場合、それらの機能が通知してくれるため、問題に気づいた際は速やかに設置業者やメーカーへ相談するようにしてください。

なお、点検お知らせ機能そのものが正常に作動しているかも点検によって確認します。

点検項目

法定義務として定められている蓄電池の点検項目(点検部位)としては、以下のようなものが挙げられます。

上記の項目については6ヶ月ごとの点検と1年ごとの点検がそれぞれ規定とされており、外観チェックだけでなく所定の計器による測定や、トルクレンチを使って規定のトルク値が設定されているか確認する作業などが必要です。

また、蓄電池関連設備として上記の他にも整流装置や直流電源装置などの定期点検が必要とされており、特に整流装置については複数の項目において、蓄電池と同様に6ヶ月点検・1年点検の両方が義務づけられている点にも注意してください。

点検にかかる費用

点検にかかる費用としては、点検作業員の出張料や作業料の他に、修理交換が必要となった場合は各部品の購入費や交換料などが発生します。また、その他にも保証サービスやオプションサービスなどを申し込んでいるような場合、別途で費用が発生することもあるでしょう。

逆に、蓄電池を設置した時点でメンテナンスや定期点検の保証サービスなどに加入しているような場合、あらかじめ規定されている範囲の項目については無料でチェックしてもらえる場合もあります。

タイミングによっては修理や交換が必要になるケースも

蓄電池は機械設備であり、経年劣化による影響を避けることができません。そのため、特別に不具合やトラブルが発生していなくても、一定期間ごとに消耗品や関連部品の交換作業が必要になることもあります。また、加入しているプランの保証内容や契約内容によっては修理費用や交換部品の購入費が別途請求されることもあるため、蓄電池を設置する場合はあらかじめ将来的なコストについても考慮した上で、比較検討を行うようにしてください。

要注意!家庭用蓄電池の勧誘トラブル

蓄電池の定期点検やメンテナンスは重要な項目である一方、事業者による訪問勧誘や悪質な点検サービスなどについて国民生活センターへ相談が寄せられていることも事実です。

特に、家庭用蓄電池の普及に伴って被害件数は増加しており、2019年度には1千件を突破し、2020年度にはさらに約3割も相談件数が増加している点は見逃せません。

悪質な勧誘トラブルの具体例としては、突然の訪問に加えて長時間の勧誘を受けたり、「点検無料」と称して点検を行った後に部品の交換や家庭用蓄電池の購入を勧められたりといった内容が報告されています。

点検・メンテナンスはまず設置業者に相談しよう

蓄電池の点検やメンテナンスは、正常な機能を維持するためはもちろん火災リスクや事故リスクを軽減して安全な運用を長期的に続けていく上でとても重要です。

そのため、作業についても本当に信頼できる業者や専門家へ依頼することが大切であり、安価な条件や無料といった勧誘に惑わされることなく、まずは設置業者へ相談するようにしましょう。

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